仕事のマーケットプレイス
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米国のクラウドソーシングプラットフォーム「Upwork」が好調だ。先日発表された2021年4〜6月決算での売上高は1.24億ドル(前年比42%増)。4四半期連続で成長が加速した。
流通総額(GSV)は8.76億ドル(前年比50%増)と、こちらも加速。直近12か月間のアクティブ顧客数は前年比27%増、アクティブ顧客あたりのGSVは同8%増とそれぞれ拡大した。

パンデミックの広がりにより、企業のリモートワークに対する受容度はかつてないほど高まった。Upworkは長年、フリーランサーの活用機会を提供してきたが、これまでは過小評価されてきたと言う。
この四半期、Upworkは「Work Marketplace」というコンセプトを打ち出した。企業から個人へという一方向的な発注プロセスではなく、両者の継続的な関係性を構築する双方向的なマーケットプレイスだとアピールする。
累計5,000ドル以上を支出したコア顧客(Core clients)数は16.2万社(前年比21%増)に拡大。顧客あたりの支出リテンションは114%と、既存顧客からのアップセルも拡大している。
トップラインが加速する一方、GSVに対するテイクレートは14.2%(前年同期は15%)に低下。Upwork自身が直接サービス提供するマネージドサービス(テイクレート100%)と比べ、マーケットプレイスの成長率が高かったことによる。