苦境の業界で、大幅増収
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『権八』『モンスーンカフェ』などを展開するグローバルダイニングは7月30日、通期業績予想の上方修正を発表した。
前回発表時は売上高60〜70億円を見込んでいたが、今回予想では95億円。営業損益も5億円の赤字から収支ゼロの範囲で計画していたが、7.8億円の黒字に上方修正した。
上半期の売上高は前年比92%増の47.1億円。苦境の飲食業界において、文字通り「一人勝ち」状態となっている。
周知の通りだが、グローバルダイニングは緊急事態宣言や「まん防」下でも商業施設以外で通常営業をつづける。前年同期は大幅な売上減にあえいだが、今年4〜6月は2年前の売上を上回った。
グローバルダイニングの総店舗数は42店舗。コンセプト(営業形態)ごとの上期売上高は、「ラ・ボエム」が13.1億円(前年比89%増)、「モンスーンカフェ」が9億円(52%増)、「権八」が10.8億円(82%増)など。
上期に稼いだ営業キャッシュフローは9.5億円と、前年同期のマイナス2.3億円から大きくプラス転換した。一方、2月には総額6億円の借入を実行、3月末期限の短期借入金についても借り換えを行うなど、財務基盤の強化に努めた。