ユーザー減でも力強い成長
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画像投稿プラットフォーム「Pinterest」が29日(現地時間)、2021年4〜6月期決算を発表。
売上高は前年比125%増の6.13億ドル。前年からの反動もあるが、力強い成長が続いた。営業利益は7,120万ドルと、第2四半期としてはこの4年間で初めての黒字となった。
トップラインの急拡大が続く一方、MAU(月間アクティブユーザー数)は4.54億人(前年比9%増)。パンデミックからの回復で自宅を出る人が増え、Pinterestを利用する人は前四半期から減少した。

一方、MAUが予想を下回った要因は「PinterestをWebで利用する人」に限られると説明。モバイルアプリを使うユーザーと比べエンゲージメントが低く、Web経由の利用者は大きな売上を生まないとした。
売上成長を後押しするのは、コマース領域における広告需要だ。大規模な小売広告主が増えたほか、海外事業の急拡大が続いた。
ショッピング周りのユーザーエンゲージメントは全体と比較して、底堅いものだった。Pinterestはプラットフォームをより「買い物しやすく(shoppable)」するために注力してきたが、その成果が出ている。
商品カタログ数は前四半期から50%拡大。背景には5月に開始したShopifyとの連携がある。Shopifyのマーチャントは、商品を簡単にPinterest上にも投稿、広告出稿もできる。3Qには『WooCommerce』との連携も計画している。