2021年07月28日 07:31
キュレーターの負担が課題
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マクアケが7月27日、2021年9月期3Q決算を発表。4〜6月の売上高は前年比27%増の12.3億円、営業利益は同じく53%減の1.4億円だった。

トップラインの拡大は鈍化しているものの、新型コロナウイルスによる「一過性要因」を除いた応援購入金額(GMV)は前年比で約1.5倍成長。全体GMVは同28%増の59億円だった。

アクセスUUは136.5万人(前年比20%増)、プロジェクトの掲載開始数は2,213件(同68%増)と拡大。歴代最大の6.2億円超を集めた電動自転車など、大企業から中小企業までが幅広い新商品を発表した。

マクアケ

費用面では以前行った大型のテレビCMを実施せず、ウェブやアプリ広告を中心とした広告宣伝費を拡大。掲載開始数の拡大とともに増員を進め、人件費は2.3億円(前年比90%増)へと拡大した。

強みとしてアピールするのは、既存サポーターによるリピート応援購入率の高さだ。直近でも73%を超える水準を維持している(前四半期は75.9%と開示)。

課題とするのは、掲載開始数の増大によるキュレーターの業務負担だ。採用や業務フロー、システムなど全面的に改善を進め、2025年までにGMV1,000億円規模を目指す。一方では消費支出の動向について不透明さが続いているとし、通期の売上予想を46.7億円に引き下げた。