2021年07月21日 07:00
米国会員数が純減
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Netflixが今朝方、2021年4〜6月期決算を発表。売上高は前年比19%増の73.4億ドル、営業利益は同じく36%増の18.5億ドルとなった。営業利益率は25%で高止まりしている。

有料会員数は前年比11%増、会員あたりの売上高(ARM)は8%増加し、売上増につながった。為替による影響を排除すると、ARMは4%の拡大。

新たな有料会員数の獲得は100万人を予想していたが、結果は150万人と上振れ。その3分の2を占めるのがアジア太平洋地域(APAC)だ。北米(UCAN)は前四半期比で40万人ほど減少している。

Netflix

Netflixは2019年4〜6月期にも同様の純減(10万人減)を経験したことがあるとし、前年からの反動に季節性が加わったものに過ぎないと説明した。

7〜9月には350万人の有料会員を獲得できると予想も開示した。前年同期の220万人と比べ、更に力強い数字だ。2021年の営業利益率は20%と、2016年(4.3%)の5倍近い水準に着地する見通し。

動画配信領域は競争が激化しているが、Netflixは依然「リニアTV(CATVや一般放送)が成長の源泉」と強気だ。米国におけるTV視聴時間のうち、ストリーミングが占めるのは27%。Netflixは7%に過ぎない。リニアTVが63%を占めていると強調した。