2021年07月19日 07:00
起業志望者を募集
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D2Cブームが起こる以前から存在感のある北の達人コーポレーション。2020年2月期に売上100億円を達成して以来、トップラインの成長は鈍化している。

売上高は前年同期比4.6%増の23.7億円。営業利益は28.5%源の4.0億円だった。「新規獲得が想定を上回り、計画を上回る広告宣伝費を使用した」ことが減益の理由。一部商品の発送が遅延し、売上・利益が2Q以降に上乗せされる見通しだ。

新規獲得件数は前年同期の134%。中でもアフィリエイトでの獲得が前年比450%に拡大した。ECモールでの販売も同じく265%まで増えた。米国Amazonでの販売など、新たな取り組みも進める。

北の達人コーポレーション

従来手がけてきたWeb広告に加え、BS放送などでのインフォマーシャル広告にも注力、前年比977%と急増。継続した取り組みにより、制作ノウハウの蓄積や広告配信番組の選定スキルが向上した。

北の達人といえばニッチトップ戦略による高収益が印象深いが、足元ではマスマーケットでの「一部シェア獲得」戦略を併用。マーケット規模によらず販売戦略の転用が可能で、費用対効果の高いアーリーアダプター層までに注力する。

今後はD2C企業の積極的なM&Aも狙う。新規事業を立ち上げたい起業志望者も募集し、売上高100億円以上の事業の複数展開を目指す。中長期での目標は売上高1,000億円、営業利益300億円だ。