2021年07月19日 07:00
再成長、本格化
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ウォンテッドリーが15日、2021年8月期3Q決算を発表。一時の低迷を乗り越え、再成長が本格化している。

基本プランの月額料金から構成されるストック収益が堅調、3〜5月は前年比18.5%増の7.3億円だった。フロー収益も4四半期連続で増加。オプションサービスとして提供される「スカウト」数が伸びている。

ウォンテッドリー

力を入れるのが「エンゲージメント」事業。解約率の低減を重点領域とし、社内報『Story』、モチベーション管理ツール『Pulse』、福利厚生『Perk』という三つのサービスを展開する。

Pulseは約200社、Storyは約500社が利用。どちらも社員100名までは「ずっと」無料で使うことができ、Perkとあわせて組織の「内側」を強化することに主眼を置く。

エンゲージメント事業は2022年8月期から従量課金を予定。これまでの提供価値だった「選考」「採用」など入社前の段階から、入社後の新たな領域に展開する。

3〜5月期はエンゲージメント事業に2.04億円の広告費を投下。その他広告費(1.37億円)と合わせて投資を拡大し、企業ユーザ数は4.2万社(前年同期は3.5万社)に拡大した。

堅調な業績推移を踏まえ、営業収益予想を35.3億円(前期比14.1%増)に上方修正。営業利益予想は2.5億円と、3Q累計の実績(5.2億円)から大きく踏み込む予定だ。