2021年07月16日 07:00
ARR97億円に拡大
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マネーフォワードが15日、2021年11月期2Q決算を発表。上半期の売上高は74.6億円(前年比43%増)、営業利益が4,400万円だった。

法人向けクラウドサービスを展開する「Business」ドメインが成長を牽引。3〜5月の売上高は25.7億円(前年比53%増)となった。

課金顧客数は法人、個人事業主がともに増加して合計16.6万件に。解約率は過去12か月平均で1.4%を維持しているが、直近では確定申告期の季節性要因により2.5%となった。

マネーフォワード

足元で進めるのが、中堅企業向けの製品ラインナップ拡充だ。債権請求、固定資産、契約などを新たに提供開始し、解約率の低い法人ユーザーへの提供価値を拡大する。

IPO準備企業や上場企業向けのプロダクトも充実。経理財務・人事労務・法務領域を網羅し、ERPとしてシームレスなデータ連携を実現する。

個人向けアプリを展開する「Home」ドメインも堅調だ。課金ユーザーが32万人を突破し、プレミアム課金収入は4.3億円(前年比29%増)に加速した。

新たな取り組みとしてサンリオと連携、より広いユーザー層へのアプローチを狙う。リノベ物件のマーケットプレイスを運営する「ツクルバ」との提携では、資産管理を通じた住み替え支援サービスを2022年に提供開始予定。

グループ全体として、SaaS ARR(年次ストック収益)が97億円(前年比40%増)に拡大。サービス拡充によりTAM(潜在的な対象市場)は4.3兆円にのぼるという。