2021年07月15日 07:00
出版業界のDX
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メディアドゥは14日、2022年3〜5月期決算を発表。売上高が前年比40%増の284億円と大きく拡大。営業利益は同じく14%増の8.4億円だった。

彼らが目指すのは、新たな出版文化の創造と流通エコシステムの構築だ。2021年2月末時点で、取引先としての出版社は2,200社以上、電子書店は150店以上、取扱稼働コンテンツは200万点以上にのぼる。

世界でもAmazonに次ぐ「第2位」の電子書籍流通事業者として、圧倒的なシェアが自らの優位性だと豪語する。

メディアドゥ

2021年3月には男性向けデジタルマンガに強みを持つ「日本文芸社」を子会社化。以前はRIZAPグループの傘下にあり、2020年3月期の売上高は39億円にのぼった。

同月に「トーハン」との資本提携も実施。今後もコンテンツを持っている企業の買収や提携により、さらなる規模拡大を進める方針だ。

一方ではエンジニア100名体制を有し、電子書籍の流通基盤からブロックチェーンを活用したシステム開発までを自社で実現。今後は「取次からSaaSへ」というビジョンも掲げ、出版業界のDX推進を目指す。