2021年07月14日 07:00
チップからクラウドまで
Shutterstock

Microsoftは12日、サイバーセキュリティ企業「RiskIQ」の買収を発表。買収額は非公開だが、報道各社が5億ドルと報じた。

RiskIQは2009年に設立。10年以上にわたり3億件を超えるドメインレコードを収集、年間7,300億ものWebページをスキャンしてきた。

巨大なデータセットをもとに、インターネット上の脅威についてアクショナブルな情報を提供。FacebookやBox、BMWといった企業が利用している。

世間では「DX」が叫ばれ、企業のクラウド活用が一般的なものとなった。複数のクラウド環境を利用するケースも増える状況では、システム全体のどこに危険があるかを知る必要性も高い。

Microsoftのセキュリティ製品

Microsoft自身もセキュリティ領域には力を入れてきた。『Microsoft 365 Defender』『Microsoft Azure Defender』『Microsoft Azure Sentinel』といった製品は、どれもハイブリッドなクラウド環境のセキュリティを支援する。

先月にもIoT端末に関するセキュリティ企業「ReFirm Labs」を買収。Microsoftには3,500人を超えるセキュリティ関連の従業員がおり、対象領域は「チップからクラウドまで」多岐にわたると豪語した。

2020年、Microsoftにおけるセキュリティ分野の収益は前年比40%以上拡大し、100億ドルを超えた。巨大なIT企業においても、重要性は高まる一方だ。