2021年07月14日 07:00
駐車場の上空に「店舗」
E tumdmjgbqmt4j49gpi6q
Shutterstock

フィル・カンパニーが7月13日、2021年11月期通期決算を発表した。

駐車場の真上に「空中店舗フィル・パーク」を建設し、土地活用による収益増を提案するというユニークな会社だ。上期の売上高は前年比98%増の21億円、営業利益は2.3億円だった。

フィル・カンパニー

新型コロナ拡大は、フィル・カンパニーの事業にも多大な影響を与えた。2020年11月期には新規営業を控え、従業員教育や金融機関とのビジネスマッチング契約強化など、コロナ後を見据えた打ち手に注力。

成果は出ている。上半期時点で金融機関からの問い合わせが210件、四半期平均は105件(2019年11月期は86件)と、コロナ前を上回る水準。受注高も20.7億円(12件)と過去最高を更新した。

4月には表参道エリアの大型コインパーキング上空に新たな「フィル・パーク」プロジェクトを受注。用途制限の中、コインパーキングと店舗面積を最大化することで、投資利回りを高めたという。

受注高のうち4.7億円(8件)を占めるのが、2年前に買収した「プレミアムガレージハウス」。ガレージ付賃貸住宅を企画する「住宅系」事業だ。商業系案件「フィル・パーク」との両輪で事業拡大を目指す。