裁判で自らを擁護
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Teslaのイーロン・マスクCEOは、過去のソーラーシティ買収に関して個人的な利益相反があったとして月曜日、自ら出廷を迫られた。
ソーラーシティが展開するのは、屋根タイル型の太陽光パネル等の家庭・事業所向け導入事業。2016年にTeslaが26億ドルで買収した。
太陽光発電を担うソーラーシティと、電気自動車等を製造・販売するTeslaの合併により、「唯一の垂直統合された持続可能エネルギー企業」になるとされ、注目を集めてきた。2018年には『Solar Roof』とバッテリーの統合装置を発表。

問題は、ソーラーシティの創業者がマスク氏の従兄弟達で、マスク氏自身も約2割の同社株を所有し取締役会長を務めていたこと。低迷していたソーラーシティ株は発表の直後に上昇した一方、Tesla株は約1割下落した。Teslaに損害を与えたとして、このたび株主が提訴したというわけだ。
Teslaの株価はその後大幅に上昇しているし、マスク氏は合併を巡る決議に参加していないとしている。裁判で問われるのは、マスク氏が株主に対する義務を果たしたかだ。
敗訴すれば、2億ドルを超える損害賠償に直面する可能性がある。裁判はデラウェア州裁判所で今週月曜日に開始。10営業日ほど続けられる予定だ。