2021年07月12日 07:00
デジタル戦略に注力中
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食料品スーパー「ライフ」を展開するライフコーポレーションは9日、2021年3〜5月期決算を発表。営業収益は前年比2.2%減の1,909億円、営業利益は同じく3.4%減の84.2億円だった。

新型コロナ拡大はスーパーマーケット業界全体に急な追い風をもたらした。足元では影響が一巡し、6月の既存店売上は前年比101.8%で着地している。

ライフコーポレーション

直近で注力するのが「ネットスーパー」事業だ。国内のベンチャー企業「10X」と協業し、初のモバイルアプリ『ライフネットスーパーアプリ』を3月から提供を開始している。

配送面では間口ホールディングスと共同、ラストワンマイルを担う新会社「ライフホームデリバリー」を4月に設立。ネットスーパーや来店宅配サービスで安定した配送網を構築すべく取り組んでいる。

2019年9月に始めたAmazonプライム会員向けサービスは、配送地域を東京都23区と都下4市、神奈川県5市、千葉県13市、埼玉県1市、近畿圏では大阪市22区と府下18市、兵庫県1市に拡大した。

前年比では減収となった一方、荒利率が改善。一方で販管費は増加傾向で、採用強化による人件費増、新規出店、EC強化による物件費も拡大。通期での営業利益は190億円(前年比31%減)を見込む。