独自ポジションによる連携
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動画配信サービス「U-NEXT」の成長が続いている。8日に発表された2021年8月期3Q決算で、USEN-NEXT HDコンテンツ配信事業のARRが545億円となった。
巣ごもりによる急成長は鈍化し、ARRは前年比18%増で着地した。3〜5月期の営業利益は15.1億円と、4四半期連続で黒字。直近12か月の営業利益は55億円を超える。
限界利益の拡大がコンテンツ強化費用をカバーしたことで足元の利益水準は維持した。4Qにかけては独占コンテンツの配信本数が増え、コンテンツ原価がさらに拡大する見込み。
NetflixやAmazonプライムビデオとは対照的に、U-NEXTはオリジナルコンテンツ「以外」をタイムリーに配信することで高い収益性を実現してきた。
もっとも今後は、独自コンテンツの拡充にも注力するとする。直近では、米ワーナーメディアと独占パートナーシップ契約を締結。HBOおよびHBO Maxオリジナルの新作を配信する。
NetflixやDisney、Amazonには(競争上)不可能な座組みを実現し、さらなる成長を目指していく構えだ。