2021年07月09日 07:00
北米事業が成長の軸へ
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セブン&アイHDが8日、2021年3〜5月期決算を発表。営業収益は前年比11.8%増の1兆5,554億円、営業利益は同じく8.6%増の775億円だった。

国内コンビニ事業の営業収益は2,325億円(前年比6.2%)に拡大。営業利益は604億円(同17%増)と増収増益を果たした。

新型コロナウイルスの感染拡大は、コンビニ業界に「使われ方の多様化」をもたらした。好調なのは冷凍食品や洋酒・ワインといったジャンルで、カウンター揚げ物は依然低調だ。

セブン&アイHD

注目したいのは100円ショップ「DAISO」との連携。昨年12月から湘南地区64店舗でDAISO商品のテスト販売を実施し、生活雑貨や行楽用品、清掃用品が伸長。「ワンストップショッピングニーズ」に対応できるという。

海外では配達サービス「7NOW」の成長が続く。5月末時点で約3,890店舗が導入済みで、月別売上は前年比10倍にのぼった。客単価は14.27ドルと、店頭の約1.7倍だ。

Speedway買収に先立ち、借入や社債で総額22,932億円を調達。株式取得は2Q(6〜8月)に計上される予定だ。1日には新たな中期経営計画も発表。北米事業の成長を軸に、2025年度にEBITDA1兆円以上などの目標を掲げた。