情報インフラとして
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7月2日、ロンドン証券取引所が(上場企業として)インベスターデイを開催。「Refinitiv」の買収効果についてアピールした。
Refinitivは2018年にトムソン・ロイターが金融リスク部門をスピンオフ、ブラックストーングループとの共同出資で設立された。2019年にはロンドン証券取引所が買収を提案、長い審査の果てに今年初め、買収が完了した。

買収の目的は、世界的な金融市場インフラ(FMI)プロバイダーになること。データ・分析ビジネスや資本市場を支える機能など、将来的な成長に向けて有利なポジションを掴めるとした。
統合の進展により、2021年1Qにはすでに年間4,000万ポンド相当のコストシナジーを実現。債務は40億ポンド削減された。
現在、世界最大の金融情報ベンダーはBloomberg。ロンドン証券取引所グループはそれに次ぐ存在となった。直近では主力情報端末が何度かダウンするなど問題も発生。「容認できない」と認めた上で、解決方法はわかっていると自信を見せた。