2021年07月06日 07:00
BPOと再就職支援が好調
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人材派遣で知られる「パソナグループ」が好調だ。6月30日には業績予想の修正を発表、営業利益の計画値を199億円とし、前回予想から24億円引き上げた。

パソナグループは今期だけで四度の業績予想の修正を発表。今回を含めて三回が上方修正だった。

牽引するのは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービス。企業や公的機関でのニーズが伸長し、民間では業務効率化や生産性向上を目的とした受注も獲得している。

パソナグループ

企業の採用意欲が例年より弱く、人材紹介を営むキャリアソリューション事業は低調。早期・希望退職者を募る企業が増えたことで、反対に求職者側からの「再就職支援」サービスの需要が拡大している。

一方でパソナは「地方創生事業」として飲食や宿泊事業などを運営。淡路島のアミューズメント施設『ニジゲンノモリ』も苦戦し、一部固定資産について減損損失を計上している。