2021年07月05日 07:00
足固めの一年へ
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Shutterstock

法人向けECなどを展開する「アスクル」が7月2日、2021年5月期本決算を発表。売上高は4,222億円(前年比5.4%増)、営業利益139億円(同58%増)となり、過去最高益を記録した。

BtoB事業はコロナ禍によりオフィス用品の需要が落ち込んだが、感染対策商品でカバー。個人向け『LOHACO』は利益計画を達成し、再成長の兆しを見せている。

2022年5月期は、中期計画実現に向けた「足固め」の一年と位置付ける。

LOHACO

外部環境として「前半ウィズコロナ」「後半アフターコロナ」を想定、BtoB事業では感染対策商品の反動減を、オフィス用品の反動増などでカバーして増収を見込む。

注目は、売上1兆円を目指す意志を込めた「PJ Trylion」。新アスクルWebサイトの構築プロジェクトだ。中小事業所向けと中堅・大企業向けサイトを統合するもので、一部機能リリースにより外部検索からの集客増を目指す。

2023年5月期以降の黒字化を目指す『LOHACO』は、5月に前年の特需から反動減。6月22日にはリニューアルを実施し、7月1〜26日までキャンペーンも展開している。

LOHACO事業の売上総利益率は前期比1.7ポイント改善。BtoBとBtoCでの物流統合により、変動比の低減も進める。ヤフーとの連携では、販促費・人件業務費など固定費を前期比9.4億円削減した。