2021年07月01日 07:00
上場したけど、疑いの目
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この6月、食料品デリバリーを営む中国企業が二つ米国市場に株式を上場した。しかし、市場からの評価は芳しいとはいえない。

ともに赤字企業なのはもちろん、中国市場は競争が極めて激しい。AlibabaやPinduoduoといった強大なプラットフォームがいる中、果たして収益化が可能なのか投資家は疑っている。

一足先に上場したMissfreshは市場から2.7億ドルを調達したが、株価はIPO時から30%以上も下落。あまりに低調なのでDingdongはIPO価格が引き下げられ、上場初日をフラットで終えた。

Missfresh

2021年1〜3月期の実績では、Missfreshが6億元の営業赤字。Dingdongはさらに赤字幅が大きく、13.3億元の営業損失を出している。

IPOによって新たな資金を獲得した一方で、年内にも運転資金が底をつくかもしれないという指摘もある。Dingdong創業者のLiang Changlin氏は「すでに13億ドルを調達しており問題はない」とインタビューで答えた。