大学などと連携してオンライン講義のプラットフォームを提供する「2U」が「edX」を買収することを発表。金額は8億ドルにのぼる。

2Uは2008年に創業。2014年には株式を上場し、右肩上がりに売上を伸ばしてきた。いわば「教育機関向けのDX支援SaaS」で、2020年の売上高は7.7億ドルにのぼる。

2019年には7.5億ドルを投じて「Trilogy」を買収。プログラミングやデータ分析、UI/UXデザインといったテクノロジー学習領域も強化している。

一方のedXは、2012年にハーバード大学とMITが共同設立。誰もが両大学のクラスを「無料」で受けられるようにという壮大なビジョンを描き、非営利組織として立ち上げられた。

両大学はedXに累計8,000万ドルを投じてきた。直近ではスタンフォード大学発の「Coursera」が新規上場するなど、いわゆる「MOOC（massive open online course）」領域が成長している。

edXには3,900万人ものユーザーがおり、2Uとの統合によって5,000万人超のリーチを獲得することになる。買収後は公益法人（public benefit entity）として運営されるという。

企業向けに提供する「edX for Business」は1,000社超が利用。大学向けに提供される「edX Online Campus」も、72か国850以上もの大学が顧客となっている。