新興市場特化の決済基盤
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越境決済ソリューションを提供する「dLocal」が近くNASDAQ市場に上場する。
創業は2016年と極めて新しい。本社はウルグアイのモンテビデオにある。
展開するのは、グローバル企業が新興市場のユーザー向けに商品を販売するための決済基盤。29か国、20億人超のインターネット利用者にリーチできるとして、330超の企業が利用する。
2020年の決済高(GPV)は20億6,500万ドル(前年比60%増)。一つのAPI、一つの契約だけで600を超えるローカルな決済手段に提供できるソリューションとして人気を集めている。

2021年1〜3月の売上高は4,026万ドル(前年比124%増)。営業利益は1,879万ドルと、収益性も高い。
dLocalのいう「新興市場」がどこかというと、アジアと南米、中東、アフリカだ。AmazonやSpotifyといった欧米企業やDiDi、Kuaishouなどの中国企業も幅広く利用する。
上位顧客10社の売上構成比は62%(2021年1〜3月)と大きいが、2020年のネットレベニューリテンション率は171%。既存企業だけでも高い売上成長を享受している。