2020年11月19日 07:04
ウェルスナビ、マザーズ上場へ
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Shutterstock

昨日も注目ベンチャーの新規上場承認が相次いだ。まず一社目はウェルスナビである。

2016年から資産運用サービス『WealthNavi』を開始。いわゆる「ロボアド」だ。翌年にはSBIグループと手を組み、SBI証券や住信SBIネット銀行から申し込みができるようになる。

その後もANA、ソニー銀行(ここまで2017年)、イオン銀行、横浜銀行、JAL、東急カード(ここまで2018年)、じぶん銀行、SBIネオモバイル証券、東京海上日動、北國銀行、小田急電鉄(ここまで2019年)と提携。

今年も東京スター銀行や三菱UFJ銀行、岡三証券などと手を組んでいる。

ウェルスナビ

貯蓄から投資へ

  • 預かり資産は11月に3,100億円を突破
  • 口座数は同じく34万口座に到達
  • ユーザーの67%が10年以上、そのうち35%が20年以上の利用意向
  • 預かり資産の1%を手数料として徴収

利用中のユーザーのうち、84%が満足しているという。一方で、ウェルスナビが成長したこの3〜4年は大きな上げ相場だった点にも指摘しないわけにはいかない。

多くは長期での資産運用が前提だとはいうが、実際に市場全体が軟調になった時、それが長引いたときに利用者がどう反応するかは注視したい。

逆に、その懸念さえ払拭できればかなり安定したモデルだ。日本の個人金融資産は1,883兆円、そのうち54.7%が預貯金で眠る。ウェルスナビが日本人の投資行動にどれだけ影響を与えられるか注目だ。

上場時発行済株数は44,967,649株、想定発行株価は1,100円なので、想定時価総額は495億円となる。