LinkedInからのスピンオフ
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データ分析基盤を提供する「Confluent」が今月、NASDAQに上場した。2014年にLinkedInからスピンアウトした企業だ。
土台とする「Apache Kafka」はオープンソースのソフトウェアプロジェクトで、こちらも2011年にLinkedInにて開発。現在はApacheソフトウェア財団の管理下で開発が続けられている。
Apache Kafkaはフォーチュン500企業のうち70%以上が採用。オープンソースの世界でも成功したプロジェクトの一つだ。
これを商用に改良したのがセルフマネージ型の『Confluent Platform』。エンタープライズ向けのディストリビューションとして、大企業を中心に導入を進めてきた。
足元ではクラウド型への転換が進む。AWSやAzure、GCPと連携して提供する『Confluent Cloud』は2018年の売上が260万ドルだったが、2020年には3,140万ドル(前年比117%増)。2021年1〜3月期には前年比124%増の1,390万ドルにのぼった。
全体顧客数は2,500社超。そのうちARR(年次ストック収益)10万ドルを超える大口顧客は560社を上回る。100万ドル超は同じく60社。ネットリテンション率は117%と、既存顧客からの売上も堅調に伸びている。
2019年9月時点で、すでに顧客の半数以上が「Confluent Cloud」を利用。今後もクラウド型の拡販に向け、さらなる投資を続ける。