AWS、暗号メッセンジャー企業を買収
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Amazon Web Servicesが6月25日、コミュニケーションの暗号化に特化した事業を展開する「Wickr」の買収を発表。米国防総省をはじめ、公的機関も採用するテクノロジー企業だ。
Wickrは2012年にサービスを開始。「インターネットは永遠だが、プライベートな会話がそうである必要はない」と主張、「軍隊レベルのセキュリティ」をコンセプトにしてきた。
ブログ投稿で、AWSでCISO(情報セキュリティ責任者)を務めるスティーブン・シュミットは「この種のセキュアな通話手段の必要性は加速している」と強調した。
Wickrは個人向けの無料アプリ『Wickr Me』なども提供。組織向けのソリューションでは、10名まで無料で使えるベーシック、シルバー(ユーザーあたり4.99ドル)、ゴールド(同9.99ドル)、プラチナ(同25ドル)を展開。
テキストメッセージに加え、ファイル共有や音声・動画による通話、ファイルストレージとしての利用も可能だ。プラチナプランならデータを無期限で保持し(ゴールドは最大1年)、24時間体制でのサポートなど手厚いサービスが加わる。
AWSはWickrを買収後も独立したサービスとして運営しつつ、自身の顧客にも提案する方針。買収額などは公表されていないが、Wickrは累計6,000万ドル近く調達していた。