2021年06月24日 07:00
請求書払いの世界的ネットワーク
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請求書払いを効率化する「Paymentus Holdings」が今年5月、ニューヨーク証券取引所に上場した。

請求書を処理するのは面倒だ。紙での郵送には手間もお金もかかるし、デジタル化されていても決済方法が限定されるなど、柔軟性にかけることが多い。

Paymentusが提供するのは、オムニチャネル型の決済プラットフォーム。銀行振込や店舗決済はもちろん、テキストやチャット、音声アシスタントでの決済など幅広く対応する。

決済が完了すれば、請求者側からリアルタイムに確認。請求書管理にかかる手間やコストを減らしつつ、ユーザー体験を向上してくれる。

Paymentus

競争優位としてアピールするのが、世界規模でのネットワーク効果だ。「Instant Payment Network(IPN)」としてPayPalや銀行、Eコマース事業者やウォルマートと連携、何百万人という消費者にリーチできる。

支払われた請求書の割合、好まれる決済方法などを分析し、請求書データの経営活用も進める。自動通知機能により、期限内での支払い比率を30%高められるという。

利用する請求者は1,300社超、3月末までの年間取扱件数は2.12億回にのぼる。ネットリテンション率は117%超と、顧客あたりの利用も堅調だ。

決済額は380億ドルにのぼるが、米国の請求書払い市場(5兆ドル)では1%に満たない。グローバルでは35兆ドルものアップサイドがあるとする。