2021年06月24日 07:00
メンタルヘルス事業のポテンシャル
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メンタルヘルスに特化したサービスを展開する「Lifestance Health」が今月、NASDAQ市場への新規上場を果たした。株価はIPO価格のすでに1.5倍。時価総額100億ドルを突破した。

重要な理由: 精神疾患にかかる人は年々増え、医療システム全体への負担も大きい。2019年には米国成人の5分の1以上、5,100万人超が何らかの問題を抱える。がんや心臓病と比べても、その負担は大きい。

LifeStance Health

3,300人を超える臨床医を雇用し、27州にある73のMSA(統計地域)で展開。診断や治療、個人から集団セラピーまでをカバーする。対象は鬱症状、双極性障害、摂食障害からPTSDまで幅広い。

オンラインと対面の両方でサービスを受けられ、訪問者数は2018年の93.2万件から135万件(2019年)、229万件(2020年)と急拡大している。

対応するセンター数も2018年の125拠点から170拠点(2019年)、370拠点(2020年)へと拡大。2020年に対応した患者数は35.7万人にのぼった。

メンタル医療外来(米国)は2020年に1,160億ドルの市場があり、2025年には2倍近い2,150億ドルに拡大を見込む。