2021年06月21日 07:00
あの動画ツール、伸びてます。
Shutterstock

動画ソリューションを提供する「Vimeo」が伸びている。時おりWebサイト上に埋め込まれる、あの動画ツールである。

Vimeoは2004年に創業した。2006年には米国のメディアコングロマリット「IAC」が買収。IACは後にマッチグループ(Tinder運営)など傘下企業のスピンオフを進めたが、その流れでVimeoも今年5月にスピンオフ上場を果たした。

IAC時代の数字を含めると、売上高の堅調な拡大がわかる。2020年にはパンデミックで成長が加速し、足元では前年比57%増の8,900万ドルに。

Vimeo

Vimeoはオールインワン型の動画ソフトウェアソリューションを提供。無料版では合計ストレージ5GBまでという制限があり、有料版は分析機能も充実する。

料金体系はプラス(月7ドル)からプロ(20ドル)、ビジネス(50ドル)、プレミアム(75ドル)まで。有料課金は160万件を数える。

2020年のARPU(ユーザーあたり売上)は205ドルで、前年比14%の拡大。課金数とともに成長を見込み、2024年時点で700億ドルに達する動画ソリューション市場に切り込む。