インド最大の教育ベンチャー
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教育テクノロジー企業「Byju’s」が新たに3.5億ドルを調達、インドでもっとも評価額の高いスタートアップ企業となった。
出資したのはUBSグループとZoom創業者のエリック・ヤン、ブラックストーンなどの投資家だ。出資後の評価額は165億ドルに達したとみられる。
インドでは決済サービスの「Paytm」が2019年に10億ドルを調達、評価額160億ドルに。直近では評価額300億ドルでの上場に向けて進んでいるという話もある。
Byju’sはユニークな来歴をもつ会社だ。創業者Byju氏は小さい頃から独学が好きで、大人になってから知人に付き合って受けたSAT(大学進学適性試験)で100%の点を叩き出す。
彼はこの成果を進学ではなく「人に教えること」に使う。立ち上げた予備校は大人気になり、スポーツスタジアムを教室で使うまでに成長する。
2015年にはモバイルアプリを公開するなど、オンライン化に注力。近年は他企業の買収にも精を出し、4月には老舗のAakash社を10億ドル近くで獲得した。
今年の前半、Byju’sのユーザー数は8,000万人超に拡大。うち550万人は有料会員だった。足元の売上高は年8億ドルペースに達しているという。