2021年06月21日 07:00
天使アラインテクノロジー
P5y9xzksp8sj9ujbrbxeig
Shutterstock

中国の歯科矯正器具メーカー「時代天使(Angelalign Technology)」が香港証券取引所に上場した。掲げるミッションは 「テクノロジーの力で、自分の笑顔に自信を持ってもらう」 こと。

設立は2003年。上海交通大学でMBAを取得した現CEOの李華敏らが、歯科学の研究者とともに創業した。2007年からは3Dプリンタを活用して製造を行っている。

時代天使

手がける製品は「クリアアライナー」と呼ばれる透明なマウスピース型の矯正器具。永久歯が生え揃う前の6〜12歳児向けラインナップも用意する。

足元で伸びているのは廉価版の「COMFOS」。若者世代を中心に美意識が高まり、少しの歯並びの悪さでも直したい と考える顧客が増えているという。

2013年には歯科医向けのプラットフォーム「iOrtho」をローンチ。患者の歯の状態や治療後の3Dイメージ画像などを一元管理でき、そのまま矯正器具を発注することも可能だ。

顧客は民間クリニックが中心で、売上高の64.9%を占める。販売店向けに卸売りも行う。

2020年度、中国の矯正市場規模は79億ドル。2025年には1.9倍の154億ドル、2030年には3.7倍の296億ドルまで拡大する見通しだ。