2021年06月17日 07:00
欧州最大のスポーツEC
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スポーツ用品のオンライン販売などを手がける独「SIGNA Sports United」が特別買収目的会社(SPAC)との合併により上場する。企業価値は32億ドルにのぼると見られる。

オーストリアのコングロマリット「SIGNA Holding」の1事業として始まり、2018年に法人化。同年末にイオンが7.5%を出資し、2020年1月には日本法人「イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド」を設立した。

SIGNA Sports United

ドイツやイギリス、アメリカなど17カ国でサービスを展開。2020年度の売上のうち、欧州が67%を占めた。直近12か月間のアクティブ顧客数は700万人。

主力は自転車のECサイト「Probikeshop」。ハイエンド向けや自社ブランド品の取り扱いが多く、商品の89%はAmazonで購入できないものだという。

他にも、テニス用品EC「Tennis Point」やアウトドア用品EC 「Addnature」を運営。チーム専用ユニフォームをオンラインで作成できるサービスも手がける。

さらなる成長ドライバーとしてプラットフォーム事業も進める。スポーツ関連事業者向けに、ECサイト運用支援や物流代行ソリューションを提供。2020年度の同売上は1600万ドルで、2025年度には6.2億ドルまで拡大する見込みだ。