2021年06月17日 07:00
またしても期待に届かず
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中国統計局は16日、5月の小売消費が前年比12.4%拡大したと発表。当局は「堅調な回復」とアピールしたが、市場予想を4月に続いて下回る結果となった。

CNBCによると、5月のアナリスト予想は13.6%の拡大。4月には24.9%の拡大が期待される中、17.7%の拡大にとどまった。

工業生産(Industrial Production)は前年比8.8%の成長で、こちらも市場予想の9%を下回る結果。当局によると、「ハイテク」製造業が前年比17.5%増と牽引。4月からさらに加速した。

3月の「全人代」で、中国政府は2021年の成長率目標を「6%以上」に設定。財政・金融政策を正常化させる方針も示した。IMFは中国の経済成長率として8.1%を見込み、6%はほぼ達成可能な目標と見られていた

足元の回復は、重工業や資産高騰、輸出産業に偏っているというのが大方の観測だ。それが内需に(期待されたほど)つながっていないのが現状である。

1〜5月の都市部における新規雇用は574万人。年間目標である1,100万人のうち、すでに52.2%を達成。都市部の失業率は5.0%となり、4月と比べて0.1pt改善した。