2021年06月16日 07:00
都市部のタイムズカー需要
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国内外で駐車場を運営する「パーク24」。コロナ禍で需要の落ち込みは続き、2021年10月期上期の売上高は1,219億円(前年比16%減)となった。

営業損失は65.2億円で、依然として赤字が大きい。通期予想は売上2,550億円(前年比5.2%減)、営業損失35億円と、前回予想(営業利益135億円)から大幅に引き下げた

株価は急落。15日だけで12%近く下落し、時価総額は3,382億円となった。それでも、2020年11月の底値と比べれば60%以上高い水準ではある。

タイムズカー会員数

増え続けているのが「タイムズカー」会員数だ。個人は93万人、法人も65万人とそれぞれ拡大。緊急事態宣言の再発令などもあり、利用は落ち込んだ。

タイムズカーは需要の大きい都市部に注力。東京都での配備率(直営のみ)は24%と、2019年10月末から6pt増加した。車両のプール場となる営業所は全国51件、うち東京が32件だ。

赤字基調ではあるが、EBITDAは上期に144億円。営業キャッシュフローも同じく156億円と潤沢だ。新規駐車場の開発を厳選するなど事業の筋肉質化を行いつつ、モビリティ事業拡大に向けた展開を進める。