2021年06月16日 07:00
プラスサイズ専門アパレル
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プラスサイズに特化したアパレルの製造・販売を手がける米Torrid Holdingsが近くニューヨーク証券取引所に上場する。

サービス開始は2001年。掲げる使命は 「ふくよかな女性がありのままの体型を愛せるようエンパワーする」 こと。

元々はカウンターカルチャーファッション専門のアパレル企業「HOT TOPIC」の1事業。2013年に投資ファンド「Sycamore Partners」に買収され、現在も傘下にある。

TORRID HOLDINGS

ジャケットやズボン、下着、アクセサリーなど幅広いアパレル商品を扱う。メインの顧客層は25〜40歳の女性で、商品の平均サイズは18(≒XL) だ。

プラスサイズ商品を扱う小売店は限られているため、リピート購入率が高い。2020年度の売上のうち82%は既存顧客によるものだった。

アメリカの50州とカナダ、プエルトリコに608店のリアル店舗を構える。2020年度はコロナ禍の店舗休業を受け、売上のEC比率は70%(前年は48%)に上昇。ネット注文・店頭受け取りサービスをアメリカの全店舗で展開し、オムニチャネル戦略を進める。

アメリカ人女性の3分の2以上がプラスサイズにあたり、その数は9000万人に及ぶとされる。同社のアクティブ顧客数(340万人)が占める割合はわずか3.8%で、成長余地は大きいと見る。