特定クラウドに依存しないクラウド
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ラキールが6月11日、東証マザーズへの新規上場を承認された。上場日は7月16日を予定している。
前身企業は2005年に設立。2011年にワークスアプリケーションズが買収したが、2017年には経営陣によるMBOを実施、再び独立企業となった。
主力のプロフェッショナルサービスでは、大手建設会社や不動産会社向けの基幹システムを対象に、開発・保守サービスを提供。2020年の売上高は33.1億円(前年比26%減)だった。
拡大するのはサブスクリプション型の収益モデルだ。『LaKeel』シリーズで、コマースや会計、人事、データ分析などのシステムを構築、企業のデジタル化を支援する。

中心となる『LaKeel DX』は、AmazonやGoogle、Microsoftが提供するクラウド上で進めるアプリケーションの開発・運用を効率化。特定クラウド事業者に依存するリスクを下げるという。
製品サービス売上高は1.29億円(前年比38%増)、ユーザー数は215社に拡大。ネット解約率はマイナス5.1%で、ユーザーの獲得が安定して解約を上回っている。
ラキール全体では、2020年の売上高53.3億円(前年比5.9%減)、経常利益2.4億円(同33.5%増)。
株式の想定売出価格は1,300円、上場時発行済株数は7,228,500株を予定。想定時価総額は約94億円となる。