10分配送サービス『ゴリラ』
Gorillas
食料品のデリバリーを手がける「Gorillas」が10億ドルの調達に向けて交渉を進めていると欧州メディアが報じた。10分以内で商品を届ける超高速配送が強みのドイツ企業だ。
共同創業者でCEOのKağan Sümerはコンサルティング会社「Bain&Company」出身。IT企業などを立ち上げた後、2020年5月にGorillasを設立した。
今年3月にテンセントなどから2.9億ドルを調達。創業から10ヶ月足らずでユニコーン企業の仲間入りを果たす。 今回の調達が成立すれば、評価額は60億ドルに達する見通し。

ギグワーカーに頼るUber EatsやDoorDashとは異なり、Gorillasは1000人以上に及ぶ配達員を自社で雇用。 訓練されたスタッフが常に注文に対応できる体制を整える。
商品も自社で仕入れ、「ダークストア」と呼ばれる配送拠点で保管。店に寄らずに直接ダークストアから届けることで高速配送を実現する。
2000品目以上の商品を一般小売価格で販売。ユーザーが追加で負担するのは2ユーロほどの配送手数料のみだ。
ドイツやイギリス、フランスなど欧州を中心にサービスを展開。5月30日からはアメリカでの営業も始めた。InstacartやGoPuffなど多くの同業が凌ぎを削る中、どのようにシェアを拡大していくのか注目だ。