NASAやBMWが顧客
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製造業向けの部品調達プラットフォームを手がける米「Xometry」が近くナスダックに上場する。NASAやBMW、Dellなども部品の買い手として利用している。
設立は2013年。共同創業者で現CEOのRandy Altschulerはハーバード・ビジネススクール出身だ。2010年と2012年に連邦議会議員の候補者として出馬した経験も持つ。

Xometryが提供するのは、部品を調達したい事業者(買い手)と、優れた技術を持つ製造業社(売り手)を繋ぐマーケットプレイス。昨年末時点で4万3000社の買い手と5000社の売り手を抱える。
買い手企業が調達したい部品の仕様書や必要な量を専用サイトにアップロード。対応可能な工場や見積価格をAIが瞬時に提示し、条件で合意が取れればすぐに生産が始まる。
買い手は信頼できる取引先工場を探したり、価格交渉をする手間が省ける。売り手側の製造業社も余剰な生産力を効率活用できるメリットがある。
コロナ禍で製造業界は供給網が寸断されるリスクを体感した。仕入れ先を多様化するニーズが高まっており、同社プラットフォームの利用拡大につながるとみる。