2021年06月07日 07:00
大企業向け、急成長
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タスク管理を軸とした生産性ツールを提供する「Asana」が6月3日、2021年2〜4月期決算を発表

売上高は前年比61%増の7,670万ドルに加速。営業損失は5,000万ドルで、依然として大きい。

課金顧客数は10万を超え、中でも大口顧客の拡大が著しい。年間5,000ドル以上を支払う顧客数は前年比53%増の11,272社、同顧客からの売上は前年比82%以上の成長となった。

Asana

年に5万ドル超を支払う大口顧客は485社(前年比92%増)。既存顧客全体からのアップセル動向を表すネットリテンション率は115%だった。年5,000ドル以上を支払う顧客では123%、5万ドル以上では140%を超えている。

大企業向けの機能拡充に注力しており、つい先日も『Universal Reporting』機能をリリース組織全体のタスク量や進捗など、生産性を全面的に可視化する。

Asanaの根幹にある「タスク管理」は、あらゆるSaaSと連携しうる。4月に発表されたパートナープログラムではZendeskやAdobeなど200超のサービスと連携。

現在の時価総額は64億ドルで、通期売上予想3.36〜3.4億ドルの19倍前後。「リモートでもオフィスでも、タスク管理ツールの重要度は高い」とCEOのダスティン・モスコヴィッツも自信をのぞかせた。