実店舗も大幅回復
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ヨガウェアなどを販売する「ルルレモン(Lululemon Athletica)」が6月3日、2021年2〜4月期決算を発表した。
売上高は12.3億ドル。店舗閉鎖が広がった前年からは88%増、2年前比でも57%の増収だ。営業利益は前年比5.9倍の1.9億ドル。2年前からは50%増えた。

ワクチン接種の急速な進展に伴い、実店舗への客足が戻ってきた。直営店売上は前年比2.1倍の5.4億ドルとなり、DtoC売上に迫る規模にまで回復。「男性客の来店が増えている」 という。
DtoC売上は前年比55%増の5.5億ドル。駐車場で商品を受け渡す「カーブサイドピックアップ」の需要が引き続き力強い。ビデオチャットを通して店舗スタッフから接客を受けられるサービスの利用も増えた。
5月時点の中国店舗数は56店舗と、前年から15店の増加。全体(523店舗)に占める割合は10%を超えた。海外売上は前年比2.2倍に拡大、北米売上(同82%増)の成長率を上回る。
昨年6月に5億ドルで買収したオンラインフィットネス「MIRROR」との連携も拡大中だ。「MIRROR」の手がける鏡とディスプレイの一体型デバイスをルルレモン店舗内で体験できる取り組みを進めている。
2021年5〜7月期の売上高は13〜13.3億ドル(前年比44〜47%増)を予想。通期では58.25〜59.05億ドル、前年比で32〜34%の増収を見込む。