2021年06月04日 07:00
かぼすちゃん、世界へ
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Shutterstock(写真はかぼすちゃんとは異なります)

「ドージコイン(Dogecoin)」の価格も乱高下している。暗号通貨の世界ではよくある話だ。このコインの始まりは、日本のとある柴犬にある。

名前は「かぼすちゃん」。2010年2月に公開されたブログ記事で、見事なカメラ目線を見せた。元は殺処分寸前だった保護犬である。

かぼすちゃんのこの写真は、やがて世界的な人気を獲得した。同年10月には掲示板サイト『Reddit』で「THIS FUKKEN DOGE」と投稿

こうして「かぼすちゃん」はネットミームと化し、2013年にはKnowYourMemeでトップにランクイン。同年暮れには『Dogecoin』が生み出される。

初めはジョークに過ぎなかったが、ジャマイカのボブスレーチームがソチ五輪に参加するための募金活動を展開。至るところで注目を集め、盛り上がりを増していく。

2018年にはドージコインを表す物理的な何かを「月に届ける」べく奮闘。もはや論理性などない、インターネット特有の盛り上がりだ。

今年に入ると、領域最大のインフルエンサー、イーロン・マスクがドージコインに関するツイートを投稿。年初から価格は一時100倍以上になった。彼のいう通り、「ネットミームを制するものは宇宙を制す」のかもしれない。