成長中の決済企業、上場へ
Shutterstock
小売事業者向けの決済ソリューションを手がける「ジィ・シィ企画」が6月2日、東証マザーズへの上場を承認された。上場日は7月7日を予定する。
創業者の金子哲司会長は、元々セイコーシステム(現セイコーソリューションズ)で決済システムの開発を率いていたエンジニア。キャッシュレス決済の普及を見越し、1995年にジィ・シィ企画を設立した。

顧客ごとにカスタマイズした決済システムを受託開発。クレジットカード決済やECサイト上での決済のほか、顧客独自のプリペイドカードによる支払いを可能にするソリューションなども提供する。
手がけたシステムの保守運用まで請け負う。専用のヘルプデスクを自社で用意し、24時間・年中無休でサポートに対応。 不具合があった場合でも、小売店は販売の機会損失を最小限に抑えられる。
開発から保守までを一括で担う手厚さを武器に、中〜大規模事業者からの案件が多い。2020年7月〜2021年3月期では、総合スーパー「ユニー」からの売上が全体の16.2%を占めた。
日本のキャッシュレス比率は2019年時点で26.8%。韓国(97.7%)や中国(70.2%)をはるかに下回っており、今後の成長余地は大きいとみる。
想定発行価格は1,720円。上場時の発行済株数は2,288,160株。想定時価総額は39億円だ。