企業向け検索基盤、やや加速
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米Elasticが6月2日、2021年2〜4月期決算を発表。検索基盤「Elasticsearch」を企業向けに提供する会社だ。
売上高は前年比44%増の1.8億ドル。前四半期からは加速した。営業損失は3,710万ドルだった。
SaaS売上高は前年比77%増の5,130万ドル。創業者CEOのシャイ・バノンは「データ量は増え続けており、企業にとっての検索、観察、保護機能は必須不可欠だ」とアピールした。

定期課金顧客数は前年比およそ33%増の1.5万社超。年契約額10万ドル超の大口顧客は730社(前年比20%増)に拡大した。
定期課金は売上全体の93%を占める。既存顧客のアップセル率をあらわすネットエクスパンションレートは前四半期に続き、130%をわずかに下回る水準だった。
Elasticは、2023年に売上高10億ドルを突破するという目標を掲げる。2022年4月期の売上予想は7.82〜7.88億ドル。前年比で29〜30%増となる見込みだ。
決算を受けて株価は時間外7.6%の高騰中。時価総額は現在、106億ドルである。