トルコ版Amazonが上場
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トルコのEコマース大手「D-MARKET Electronic Services & Trading」が近くナスダックに上場する。
サービス開始は2000年。女性起業家で慈善活動家のHanzade Doğanが創業した。運営するECサービス「Hepsiburada」は、トルコ語で 「全てここにある」 という意味。
トルコのEC企業として、アリババが出資する「Trendyol」に次ぐ2番手の規模。 2020年度の流通総額(GMV)は前年比2.1倍の170億トルコリラ(≒2190億円)だった。

自社で在庫を抱える「直販型」が主力で、2015年からは「マーケットプレイス型」も展開。購入できる商品の種類は4400万品目にのぼる。2020年にはAppleの公式商品も取り扱い始めた。
出品事業者向けに物流サービス「fulfilled-by-Hepsiburada」を提供。 トルコ内に115カ所ある物流拠点で商品の管理や出荷を行い、最短で2時間以内の配送を実現する。
昨年には食料品や日用品を30〜60分で届けるサービス「HepsiExpress」もローンチ。注文頻度の上昇や、離脱率の低下に繋がっているという。
足元では航空券やホテルを予約できる「HepsiFly」や決済ツール「HepsiPay」なども開発中。 多様な機能をワンストップで提供する「スーパーアプリ」化を推し進める。