オーディオ黄金時代?
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スピーカー製品を手がける「Sonos」が再成長の兆しを見せている。
5月12日に発表された2021年1〜3月期決算で、売上高は前年比90%増の3.3億ドル。営業利益は1,240万ドルとなり、前年同期の5,321万ドルから黒字転換を果たした。
コア製品である「スピーカー」セグメントが前年比130%増収の2.7億ドルと牽引。アメリカ、欧州、アジアと各地域で大幅増収となった。

成長戦略として掲げるのは、180億ドルにのぼるとされる「高級家庭用オーディオ機器」市場におけるシェア拡大だ。今年度は約9%に達する見込み。
YouTubeやSpotifyをはじめデジタル音声コンテンツが増加し、自宅がまるで映画のようになっていくこと、パンデミック下での急な生活スタイルの変化を追い風に挙げる。
直近では「sonos.com」を中心とする直販チャネルを強化。2019年度には売上全体の12%に過ぎなかったが、2020年度には21.4%にのぼった。
2024年の売上目標は22.5億ドル。今期の売上予想は16.25〜16.75億ドルを見込む。