2021年06月01日 07:00
長距離配送を強化
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「美団」の業績復調が進んでいる。フードデリバリーからホテルや旅行など、あらゆるサービスを予約できる「スーパーアプリ」を提供する中国のテクノロジー企業だ。

2021年1〜3月期の売上高は前年比2.2倍の370億元(≒6400億円)。サービス全体の取引ユーザー数は同27%増の5.7億人となった。

成長投資を優先し、営業損益は48億元(≒825億円)の赤字。前年(17億元の赤字)から悪化した。

美団

フードデリバリー事業の売上高は前年比2.2倍の206億元(≒3500億円)。夜の遅い時間帯や長距離の注文への対応を強化。 幅広い需要に応えられるようになり、新規ユーザーの獲得と利用頻度の上昇につながった。

「店舗・ホテル・旅行」部門の売上高は前年比2.1倍の66億元(≒1100億円)。ワクチン接種の進展に伴い、店内飲食や国内旅行が再び活発化。「コロナの打撃から完全に回復した」 という。

新規事業の売上高は同2.4倍の99億元(≒1700億円)と高成長が続く。生鮮品などの共同購入サービス「美団優選」の展開エリアは2600都市を超え、中国全土をカバーできるようになった。

最短30分以内で商品を届ける高速配送サービス「美団閃購」も強化。新たに生花や調理済み果物を対象商品に加えた。仕事で忙しい若者世代を中心に引き合いが強まっている。