2021年05月31日 07:00
店舗スタッフが配達
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米家電量販大手ベストバイの業績が拡大している。2021年2〜4月期の売上高は前年比36%増の116億ドル。第一四半期として過去最高となった。

在宅勤務で使うパソコンや周辺機器が引き続き好調。大型テレビやホーム・キッチン用品などの販売も伸び、「ほぼ全てのカテゴリで需要が力強かった」 とコリー・バリーCEOは誇らしげだ。

アメリカ事業のオンライン売上は前年比8%増の36億ドルに拡大。当日配送に対応した回数は前年から90%増えた。

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配達速度の上昇に寄与するのが、昨年末に始めた『Employee delivery』。専門の配達スタッフではなく、店舗の従業員が商品のデリバリーを担う取り組みだ。

ネット注文を受けた商品は店舗から配送することが多い。すでに店内にいる従業員を活用すれば、集荷にかかる時間やコストを短縮できる。

2017年にウォルマートが似た試みを始め、 失敗に終わった経緯がある。帰宅のついでに配送を任せる仕組みで、負担増に対する従業員の不満が爆発した。

ベストバイの場合、勤務時間中に通常の店頭作業をするか、デリバリーをするかを従業員側が選択できる。デリバリーを請け負うと、追加で給与が支払われる。

知識が豊富な店頭スタッフは、商品の取り付けや初期設定まで手伝えるというメリットもある。有料会員制度など自社サービスを宣伝する機会にもなると会社は踏んでいる。