前年比2倍ペースが続く
Shutterstock
データ集積基盤を提供する「Snowflake」が2021年2〜4月期決算を発表。売上高が前年比110%増の2.29億ドルと、前回に引き続き力強い成長を示した。
彼らが提供するのは、クラウド向けに構築されたデータウェアハウス。AWSやAzureなどのクラウドプラットフォーム上で動き、伝統的なデータ基盤と比べて柔軟性が高いとされる。

総顧客数は4,532社(前年比67%増)に続伸。既存顧客あたりのアップセル率を表すネットリテンションレートは168%と高水準を続けた。
製品売上高100万ドルを上回る超大口顧客は104社(前年比117%増)に拡大。契約済の将来売上高を表す「RPO」は14億ドルに増加した。
CEOのフランク・スルートマンは「RPOの増加はセールスの力強さを示している」とアピール。RPOが大きいほど、クラウド企業として売上高の予測性が高いことになる。
一方、営業損失は2.06億ドルと引き続き大きい。時価総額は679億ドルで、昨年末以来の株価はやや軟調だ。
2021年5〜7月期の売上高は2.35〜2.40億ドル(前年比88〜92%増)、通期では10.2〜10.35億ドル(同84〜87%増)を見込む。今後もトップラインの急拡大は続きそうだ。