2021年05月25日 07:05
求人マッチメイキング
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米国の求職サイト「ZipRecruiter」が近くニューヨーク証券取引所に上場する。

提供するのは「仕事」に特化した両サイド型マーケットプレイス。2010年の創業以来、280万を超える事業者や1.1億人もの求職者が来訪し、求人・求職ニーズを満たしてきた。

通常のオンライン媒体と異なるのは、ZipRecruiterが両者の「マッチメイカー」として機能することだ。あらゆる求職者に対しリクルーターのように働き、求人企業にとって最適なレコメンドを行う。

ZipRecruiterで求人をおこなった企業の80%は「24時間以内に質の良い候補者を推薦された」という。土台にあるのはAI技術だ。掲載期間やクリック数に応じた課金を行うモデルである。

ZipRecruiter

2020年4〜6月期にはパンデミックの影響で売上高が減少。それでもZipRecruiterの収益性には大きな影響がなく、マーケットプレイスとしての事業耐性の強さを示した。

米国全体での採用費は2,050億ドルを上回るとされるが、そのうちオンラインは130億ドルに過ぎない。

オンライン採用は2016年から2025年まで年平均14.1%のペースで伸び続けるとされ、オンライン化率は2025年に8%に拡大を見込む。2016年は3%、2020年は6%だった。