ゲーム事業の拡大つづく
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中国の巨大インターネット企業、Tencentが5月20日に2021年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比25%増の1,353億元(≒2.3兆円)だった。
ゲーム売上高は前年比17%増の436億元に伸長、モバイルが415億元(19%増)を占めた。春節に合わせたマーケティング施策が奏功、DAUと課金ユーザーをともに拡大した。

『PUBG Mobile』ではアプリのデータ量削減を進め、国内から欧州圏まで通信インフラの弱い地域でのユーザー獲得に寄与した。
『Komori Life』『The Walnut Diary』といった新作では新たなジャンルも開拓。中国のライフシミュレーションアプリで4月にDAUトップ10入りを果たした。
オフライン決済が伸長
Weixin(+Wechat)の月間アクティブユーザー数は12.4億人に続伸。動画配信サービスの課金者は1.25億人、音楽配信は6,090万人だった。
金融・ビジネスサービスは前年比47%増収の390億元(≒6,600億円)。春節に地元小売店で決済する人が増えた。オンライン動画ツールなど法人向け事業が加速。自動車関連の「Bitauto」買収も寄与した。
営業利益は前年比20%増の428億元(≒7,245億円)。株価は年初から軟調で、時価総額は現在5.65兆香港ドル(≒79兆円)である。