中小企業をエンパワー
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マーケティングオートメーションツールを手がける「HubSpot」が伸びている。2021年1〜3月期の売上高は前年比41%増の2.81億ドルに加速した。
利用する顧客数は11万3,925社(前年比45%増)と、これまた著しい加速だ。顧客あたりの平均売上高は9,886ドルと、前年同期と比べて1%減少している。
顧客数の大きさを見てわかる通り、HubSpotの顧客はその多くがスモールビジネスだ。パンデミックでデジタル化に取り組む企業が増え、顧客増を後押しした。

近年はマーケティングにとどまらず、セールスや顧客サービス、コンテンツ管理に至るまで内包するCRMプラットフォームに発展。単一ソリューションから複合的サービスとして進化した成果が出ている。
顧客の55%以上は二つ以上の製品を利用。新規顧客の方が単価は低い傾向にあり、顧客数が拡大すると平均単価の下落圧力になる。それでも直近は4四半期連続で拡大傾向だ。
好業績の裏で、一部で注目を集めるのが創業者CEOブライアン・ハリガン氏の動向だ。スノーモービル事故で負傷し、決算カンファレンスコールは欠席。現在、回復に向かっているという。