2021年05月21日 07:00
Daydreaming(白昼夢)
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「TikTok」運営元のByteDanceは19日、創業者の張一鳴氏が2021年末にCEOを辞任することを発表した。

次の半年を移行に向けた準備期間とし、その後は長期戦略や企業文化、社会的責任といった領域に注力。共同創業者で人事部門を率いる梁汝波氏が後任を務める。

ByteDanceは「透明性を重んじるグローバル企業として」張CEOによる従業員向けの書簡を公開。その概要は次の通りだ。

  • 近頃、同僚たちが自分がなぜ目標(OKR)を更新しないか尋ねる。実のところ、目指していたものを十分達成できているとは思えなかった
  • 長期でブレイクスルーを起こすには、CEOを辞して日々の運営から逃れる方がいいと考えるようになった
  • 大学を卒業してByteDanceを創業するまでの間、情報流通や製品技術、企業の開発について多くを学んだ。この期間の深い思索と着想が、ByteDanceの土台を作っている
  • 事業がうまくいっている今こそ、ただ大きくなるだけでなく意味のある革新、長期的な前進を続ける方法について考えるときだ

張CEOは『不思議の国のアリス』から一節を引用。「ええ、時には朝食前にあり得ないことを6つ信じましたよ」。これは「白の女王」が想像力の美点について語ったもの。

まだ可能性に過ぎないことの可能性について考えたい」と張CEOは語る。今、世界を驚かせているどんな技術や製品も、そうやって育まれてきたのだとも。